『立ったー!立ったー!操(みさお)が立ったー!』(ハイネ30歳)
もう、牧場にね、戦慄が走るよね。
口笛よりも、おまえがなぜ?!つってね。
もーね、こっちが聞きたいつって。
まさかの30つって。
ただ、もう、予想以上にアルプスがすごくて。
私の準備は万端だったんだけど、私の下半身のアルプスの方が予想以上にすごくて。
野口さんがいたら、多分、ここ登ってくるんじゃないかなってくらい険しくて。
そんな私の山の神様がねー、ここ30年吹雪っぱなしなわけです。
冒険家たちの登頂をね、ちっとも許さないわけです。
積雪とかねー、今年あたり すごいことになっちゃってるわけです。
山の神様がくれた水とかね、今年の春あたり私からも出るんじゃないかな。
一方、クララなんてね、
ホント、ちょっと立ち上がったと思ったら、速攻彼氏とかできましてね。
んで、一週間ぐらいで、すぐ寝たりするわけ。あいつ立ったばっかなのに。
クララ、わりと意気地あったよね。
まあ、そんなわけで、私の操がね、棒立ちなわけです。
「なんも、今日、することないわー」みたいな感じになってるのね。
大都会で一人暮らししてる独身ナースの操が。
「てめぇ今ガン飛ばしただろがボケェ!」「てめぇこそ何ガン飛ばしんじゃボケェ!」
くらいのねイメージトレーニングを、毎日ね操と私でやってるわけですが、
ぜんっぜん目あわない。
私のアルプスにペーター全然来ない。
ペーター!つって30年叫んでるわけ、こっちも。
むしろ口笛超えたなってくらい、叫んでるわけ。
なんならもう、ぶっちゃけ、おじいさんでもいい。
おじいさんでもいいから、誰かこの山にいないのか、と。
30にもなれば、大人っぽい方の「おしえて おじいさん」くらい言う準備はある。
で、大人っぽい方の「山の神様がくれた水」とかね、ガンガン出す自信がある。
そんなわけでね、
今日もね満を持した三十路の媚態を、槍ヶ岳あたりからお送りしているわけですが、
もうね、これをご覧の男性の皆さん、どんどん挑戦してもらって。
そこに山があるから、とかの軽い気持ちで全然オッケー。
めくるめく等高線を描いちゃお!
今なら、もれなくヤギが付いてくるよ!