二本差し!

海賊王にオレはなる!
なんつってたあの子のお船には、超仲間が増えてましてね。
見る限り、全然ワンピースじゃないんですよ。

かたや、
王なんて・・そんな・・ねえ?やっぱ平等が一番ですし・・
をモットーとしてきた私のお船にね、
全然、人いねぇの。

超ワンピース。
ここ32年くらいワンピース。

食べて寝てを繰り返すことによって磨きあげた体は、
なんの実も食べた覚えがないのに、自動的にゴムゴムになってるわけですよ。

で、下半身は白ひげ。


そんな船っつーか、お舟では、もうね、「オレはなる!」とか以前に、
おのずと、王にもなってくるわけです。
他に候補者がいないので。
押し上げで。

んで、まあ、漕いでるわけですが、大海原に。


せめて、せめて、2ピースになりたい!
2ピースにオレはなる!つって、漕いでたわけですが。


そしたら、なになに 小耳に挟んだんですけど、
この世には、ワンピースもいれば、2ピースもいて、あら不思議「3ピー(ス)」っつー方までいるらしいじゃないですか。

3人で。
なさると。

文殊の知恵とかで済まされる管轄、超えてますからね。

3人てね、どう考えてもおかしいわけですよ。
経験がないからって見くびってもらっちゃ困る。
男女の営みっていうのはね、どう考えても定員2名なわけ。

100歩譲ってね、男女合わせて4人とかでもいい。
とにもかくにも、偶数なわけですよ。

それが3人て。
思いっきり奇数出ちゃったよ。
3っつーか、2余り1ですよ。私に言わせれば。

それは、もうね、おかしいわけです。
常識的に考えて、1人ベンチになるわけです。
待ち時間が発生してくるわけです。

男女の営みにおいて、シーツと言う名のフィールドで二人が仲睦まじくやってる横でよ?
1人アップしてるわけでしょ?
すぐに動けるように!なんつって、腿上げとかしてるわけでしょ?




・・・・してませんでした。

つーか、余裕で二人を相手にしてる女性が、この世界にはいた。
二本差しー、つってた。

もう乗車率がスゴイわけです、そこだけ。
200%のわけです。

満員御礼もいいところ。
立ち見が出るっつーくらいの勢いで。

なんなら、手や口も使って、みたいな、
もうギター弾きながらハーモニカ吹くみたいなことになってて、

二本差しどころか、計3本4本と、
もう黒ひげ危機一髪だったら、そろそろ黒ひげが飛び出すぞっつーくらい、
えらいことになってるわけです。

私はね、もうね、こぶしを突き上げて、コラ―っつってね、
黒ひげの代わりに飛び出しましたよ。どっかへ。腿上げしながら。


えっと、二本差しですっけ?
大抵は一本のところを二本同時いけるんですっけ?

どこを使う、とかね。
ここに秘密の裏道が、とかね。
やり方は、どうでもいい!

もうね、一本も差さってない子がね、いるわけです、この日本に。
その子は、なんなら32年、0本差しなわけ。
ムサシ(無差し)になっちゃってるわけ。この平成の世で。

でね、そのムサシがね、必死に2ピースを求めて、舟こいでるわけですよ。
死ぬ前に一本でも偶然 ささればいいかな。
なんだったら矢文でもいい。
ダーツでもいい。
来い!
何か、来い!って。


それをね、やれ3ピー(ス)だ!二本差しだ!ってね、
完全に海賊。完全に海賊王。
祖父の代から海賊王だったんじゃない?って。

もうね、巌流島の決闘とか、私も思わず申し込むっつーの。


そんなわけでね、今回は二本差しは駄目だってことが、
よくわかってもらえたかと思います。


ちなみに本物の武蔵は、二刀流みたいです。

こっちのムサシは、見ての通り、まるごし なわけですが、
今日も元気です。