リピートアフタミー「イクッ・・・」

朝起きたら「おはよう」
お昼に会ったら「こんにちは」
帰る時には「さよなら」

エロ本エロビを見る限り、
男女の情事の最後には「イク・・っ」が決まり文句になってます。
十中八九はイクで終わるものらしいのです。



まじで・・?



これ実用化してますか?


もし今後、近い将来、私に初夜が訪れたりするわけじゃない?
んでしたらさー私もさーこのセリフを言おうと言おうと構えてるわけじゃない?

んでさー、すげぇ勇気振り絞って言うとするじゃん?

「・・イク・・っ」

したっけ

「え?」

ってコトにならない?

「え?」

「え?お前、今、なんつった?」

「え?・・だから・・えーっと、・・いく?・・って・・」

「は?どこに?」

「え?どこにっつーか、ほら、こういう場合、イク・・でしょ?(違げぇの・・?もしかしてアタシ間違った?)」

「は?つーかマジどこいくの?こんな時に」

「は?どこにも行かないけど、つーか、どこ行くっつーか、・・え?言うんでしょ・・?普通」

みたいな、ややこしいことになんない?

もしくは

「・・イク・・っ」

「!!・・お前、今なんつった?」

「・・え?・・だから・・イクっ・・って・・」

「爆笑!おめぇどんだけテレビの見過ぎだよ!今時そんなことホントに言うヤツ初めて見た!爆笑」

みたいな、赤っ恥なことになんない?

もしくはもしくは、男の方が先に思ってもいないタイミングで

「イクっ・・!」

とか言い出して

(え?まじ?この人、先に言い出しちゃった?私も言っといたほうがいい?すげータイミング逃しちゃってるけど・・?今更言うのも・・?でも何も言わないのも?あーあーあーあー)

山手線ゲームで言おうとしたの取られた次の番の子みたいにすげー焦っちゃう。




つーかね、もっと深く考えていくますとね、言うタイミングとかもね、私としては絶妙に決めていきたいわけです。

ほら、私ほどの歳になるとね、女性はほとんど実はイケてないなんつーマル秘情報もチラホラ入ってくるわけですよ。

それでもやったからにはイっとかないと終わらないわけですよ、何事も。

そういう場合は、さも偶然を装うって、殿方のサインをね、見逃したくないじゃないですか。

もうね、彼の唇が「イ」の口になったら、もうすかさずに

「あ、偶〜然!私も今たまたまそこを通りかかって」

なーんつって、決め文句「・・イクッ!」ですよ。

バッチリ。

これで、何の心配もないわけですが、
処女たるもの、いつ何どき勝負が舞い込んでくるか分からないので、
ちょっとね、えーっとリハーサルっつーかね、
こそっとね、つぶやいてみたわけ。

「イクっ」

「つーかイカねぇイカねぇ、そうそうイカねぇ!」(カモフラージュ)


あ、この一発のデモンストレーションによって、私、重大なことに気付いちゃったかも・・。

「イクっ」って結構、華が無いかも。
なんつーの、言葉の意味としてはすげーんだろうけど、結構、発音的にはポツンとした感じかも。

これ、めくるめく情事のフィナーレを飾るにしては、あっけなくない?

これじゃあ、殿方も「俺の情熱のダンスはこの程度か?」と思われかねない。


んでね、私は思い出したわけ。

難しい課題にぶつかったとき、先生たちがいつも言ってた言葉。

「わからない問題は、教科書に戻れ」

これ。

何事も教科書に戻ってみる。

んで、エロ本をね、チェックしてみた。



あ・・。



『ひっひっあひっイクッぅぅぅううぅ―――――っ!!!』



結構・・創意工夫が見られる。


けども、


これ、実用化されてますか・・?